2020年から住宅会社さんがYouTubeを集客ツールとして活用するようになりました。
2020年から5年が経ち、この5年間で住宅会社のYouTube運用はいろいろな変化がありました。がしかし、2025年現在でも住宅会社さんの集客にとって一番効果を発揮する媒体はYouTubeです。
本記事では、YouTubeを活用して住宅会社の集客力を最大化するための具体的な戦略を解説します。特に「ルームツアー動画」以外にも、2025年におすすめのYouTube活用法やSEO効果を高めるポイントを網羅しています。
目次
住宅会社がYouTubeで集客する根本的な9つの理由

まずは、そもそも工務店がYouTubeで集客する理由を整理していきましょう。
ホームページ、オウンドメディア、Instagram、TikTok、広告、チラシなど、たくさんの選択肢がある中でなぜYouTubeでの集客が良いのでしょうか。
下記の項目について、一つずつご説明していきます。
- YouTubeの重要性が高くなってきている
- 視覚的な情報提供ができる
- 信頼性の構築ができる
- 工務店がターゲットにする顧客がYouTube世代
- 施工事例をわかりやすく公開できる
- 未来のお施主様とコミュニケーションができる
- SEO向上を狙える
- 共感と認知度がアップする
- 競合他社との差別化ができる
1.YouTubeの重要性が高くなってきている
YouTubeは世界で最も利用されている動画共有プラットフォームであり、毎日数十億人以上のユーザーがアクセスしています。
今までのチラシや広報活動と比較して、より多くの人に情報を届けることができます。
また、2020年からYouTubeを使ったブランディングや集客方法が一般的になりつつあり、YouTubeをしていないことは、そもそも機会損失である、という状況になってきています。
これが、工務店がYouTubeで集客する根本的な理由です。YouTubeを活用しない理由がない、といったところです。
2.視覚的な情報提供ができる
YouTubeであれば、住宅やリノベーションプロジェクトを視覚的に、ダイレクトに伝えることができます。
ブログは文章、Instagramは写真、YouTubeは動画といった感じで、時代とともに変化してきました。
文章よりも写真、写真よりも動画のほうが多くの情報を届けることができます。
ちなみに、画像は文字の7倍、動画は文字の5,000倍の情報を伝えられるといわれています。
3.信頼性の構築ができる
YouTubeでの動画配信を通じて、お客様との信頼関係を構築することができます。
自社の専門知識やスキルをカメラの前で話し、働いているスタッフさんが動画に出演することで、信頼性の担保につながります。
顔出しでYouTube動画をやっていると、お客様に安心感を与えることができ、結果的に信用できる住宅会社であることがお客様に伝わります。
4.住宅会社がターゲットにする顧客がYouTube世代
30歳前後の世代は、日常的にYouTubeを活用している世代です。
さらにこの世代は視覚的な情報や動画に敏感で、動画を通じて情報を取り入れることに抵抗がありません。
30歳前後の世代に限らず、YouTubeは幅広い年齢層や興味を持つ人々が利用するため、特定のターゲット層に対して効果的なアプローチができます。
5.施工事例をわかりやすく公開できる
今までは施工事例公開といえばホームページに写真で公開するというものでしたが、それをよりわかりやすく動画を使ってお客様に届けることが可能です。
施工事例を動画で公開することで、設計・施工会社である住宅会社独自の強みや考え方を具体的に示すことができます。
また、お施主様の課題を解決したポイントや打合せ内容などのストーリーを動画内で話すことにより、潜在的なお施主様とつながりが持てるようになります。
6.未来のお施主様とコミュニケーションができる
YouTubeでは、コメント機能を通じて、視聴者との対話が生まれ、リアルなコミュニケーションが築けます。
コメント欄では、家づくりに対する疑問や次の動画の企画内容についてなど、未来のお施主さまである視聴者との対話が自然な流れで生まれます。
7.SEOの向上が狙える
YouTubeはGoogleの検索結果にも影響を与えるため、対象の検索キーワードで検索したときの検索結果にYouTube動画が表示され、GoogleやYahoo!で検索した新規のお客さまの集客が期待できます。
このようにYouTubeは、ホームページのSEO上位獲得や、オウンドメディアでの個別記事の検索順位向上に貢献します。
8.共感と認知度がアップする
動画を通じて、住宅会社さんで働いている方の人間性や価値観を伝えることで、視聴者との共感を生み出し、ブランド認知を向上させます。
動画だと写真では伝えることができない、人間性をよりダイレクトに伝えることができます。
この部分に共感が生まれ、ファン化が進むといった流れで、結果的に工務店の認知度アップにつながります。
9.競合他社との差別化ができる
2025年であればYouTubeを始めるタイミングとして遅すぎることはないですし、YouTubeで存在感を示すことができれば、競合他社との差別化ができます。
この差別化がうまくでき、かつYouTubeが軌道に乗り始めると、YouTubeを使った採用活動ができるようになってきます。
YouTubeを活用することで、競合他社との差別化が可能となり、住宅会社の独自性を強調できます。
【2025年】住宅会社のYouTube集客10選
住宅会社がYouTubeを使って集客をする理由の次は、2025年最新版の住宅YouTube集客について説明していきます。
ルームツアー動画以外にも集客・認知拡大・ファン化の方法があり、動画の使い方しだいで集客結果が大きく違ってきます。
1.ルームツアー動画を更新して集客する

2025年も引き続き王道にして鉄板であるYouTubeを使った住宅会社の集客方法は、ルームツアー動画を更新して集客することです。
2020年から活発になった住宅会社さんのルームツアー動画ですが、2025年も鉄板です。ただ、年々競争は激しくなっています。YouTubeでのルームツアー動画発信に参入するのであれば、早いほうが圧倒的に良いです。
ルームツアー動画が視聴者に求められていることと、YouTubeのアルゴリズムを考えると、ルームツアー動画を継続的に更新していくことがベストな戦略だと言えます。
2.お役立ち情報・ノウハウの提供
ルームツアー動画の次に重要なテーマは、家づくりノウハウを動画で更新することです。
家づくりノウハウの動画、つまりお役立ち情報の発信は、潜在的な顧客が求める情報に直接対応するため、興味を引きつけやすくなります。
家づくりノウハウを説明しつつ自社の強みやアピールポイントをうまく織り交ぜながらYouTubeでトークを展開していく方法があります。
この動画制作のポイントは、自社の言いたいことや自社でできることを住宅会社の目線で発信するのではなく、視聴者の疑問に答えてあげる動画をつくることです。
徹底的なお客様目線が求められます。自社をメタ認知してお役立ち情報の提供ができると、結果的にYouTubeからの集客が加速します。
3.お客さまインタビュー動画
2025年最新の住宅YouTube集客では、お客様のインタビュー動画も欠かせません。
実際にその住宅会社で家を建てたお客様の生の声が聞けることは、これから家を建てることを検討されている方にとっては貴重な情報源です。
従来は、お客さまインタビューをQ&A形式でホームページに記載されている工務店さんが多かったですが、これからはそれをYouTubeにも掲載していくと、新しい集客やお客さまとの信頼関係構築につながっていきます。
4.施工事例のビフォー・アフター動画
2025年最新の住宅YouTube集客では、リノベーションのビフォー・アフターをわかりやすく表現した動画も重要です。
ビフォー・アフターの動画は写真や文章だけでは特に表現が難しく、動画でコンテンツをつくると視聴者やお客様に正しく情報を届けられます。
リフォーム事業でもビフォーアフター動画を制作しYouTubeにアップロードすることが可能です。
5.住宅のアフターメンテナンス動画
続いて、弊社が住宅会社さんのYouTube運用をさせていただく中でよくご要望をいただく、住宅のお引き渡し後のメンテナンス動画です。
住宅会社さんのYouTube集客は、新規の顧客獲得がすべてではないと思います。オーナー様の満足度を上げることも、ご紹介を増やすことにつながるはずです。
そういった顧客満足度の向上でもYouTube動画が活用できます。
今まで個別で対応していたメンテナンスについての説明が動画で完了すると、住宅会社さんの人的リソースの確保にもつながります。実際にアフターの電話対応や現地対応が少なくなったという成果も出ています。
その分本業の仕事に集中できるといったメリットもあります。
6.スタッフ紹介動画
2025年最新の住宅YouTube集客では、住宅会社さんで働いている方の紹介動画も有効です。
お問い合わせやモデルハウスへの来店の問い合わせがあったときに、お客さまへ会社紹介・自己紹介をするときに活用する動画です。
営業さんや設計さんがどんな人なのかイメージしづらい住宅会社よりも、堂々と人柄を紹介する動画があって、信頼感がある営業さんが担当になってほしいという気持ちのお客様は多くいらっしゃるはずです。
スタッフ紹介動画を制作して、会社紹介などの資料と同じタイミングでお客さまに届けると効果的です。
7.社員座談会
2025年最新の住宅YouTube集客として社員座談会もおすすめです。
いくつかのテーマに沿って社員同士が議論する、語り合うといったイメージの動画です。
座談会の動画は採用に効果的です。
求職者やこれから家づくりを検討しているお施主さまは、検討している住宅会社でどんなスタッフの方が働いているのか事前に知っておきたいという欲求があります。
社員座談会動画の制作・更新は、半年〜1年に1回程度でOKです。社員さんの退職リスクなどもよく考えながら動画制作ができると良いと思います。
8.建築関連YouTuberとコラボ動画を制作する
工務店YouTube集客を促進する具体的な方法のひとつに、建築関連YouTuberさんとコラボ動画を制作する方法があります。
双方で抱えているチャンネル登録者の属性が近い場合、相乗効果を発揮します。
すでにYouTubeを運営している企業同士のコラボは、お互いのYouTube集客を加速させます。
9.スタッフの日常や仕事への情熱を伝える動画
YouTubeチャンネル開設初期は、ルームツアー動画で認知拡大・チャンネル登録者数の増加を狙い、チャンネルが軌道に乗り出したタイミングで、スタッフの日常や仕事への情熱を伝える動画をアップすることも戦略のひとつです。
スタッフの日常動画は、YouTubeでのファン化が進んでいないチャンネル初期に動画を出してもほぼ効果がありません。
チャンネル登録者数や再生回数、エンゲージメント率がある程度高まったタイミングで、スタッフの裏側や仕事への情熱を伝える動画を投稿すると、共感する視聴者とつながることができる可能性が高まります。
10.イベントやセミナーの動画
イベントやセミナー動画をYouTubeにアップロードすることについても、上記と同様です。
チャンネルが育っていない時期は極力YouTubeへの投稿を控え、YouTubeチャンネルが軌道に乗り始めたタイミングでアップすることは戦略的に良いと考えています。
比較検討段階のお客さまである場合、イベントやセミナー情報も積極的に探している可能性が高いです。
住宅会社のYouTube集客を促進する具体的な手法

住宅会社のYouTube集客を促進する具体的な手法について説明していきます。
YouTubeとSNSの連携
すでにInstagramやFacebookなどでフォロワーさんをたくさん抱えていたり、工務店社長のFacebookの影響力が強いなどの場合は、YouTube動画をアップしたお知らせをSNSで投稿すると効果を発揮します。
ただ、フォロワーさんの属性が極端に合っていない場合は、さほど効果を発揮することはなく、むしろ逆効果になる場合も多いので、YouTubeと他SNSとの連携は慎重におこなうことをおすすめしています。
YouTubeとSNSの関係性でベストな方法は、コンテンツを他媒体にリメイクして再活用することです。
YouTubeコンテンツを他SNS用にリメイクして再活用する
YouTube動画は制作に多くの労力とコストがかかります。せっかく制作したYouTube動画をYouTubeだけで留めておくのはもったいない、という考え方です。
コンテンツを他SNSに適合する形でリメイクして、再活用することをおすすめしています。
地元のローカルメディアと連携する
住宅会社さんがYouTube集客を加速させる具体的な手法のさいごは、地元のローカルメディアと連携することです。
最近では地元情報を発信するローカルメディアが増え、紙だった地元の情報誌がWebサイトに移行しつつあります。
こういった地元の情報を発信しているローカルメディアと連携することで、施工エリアである地域のみなさんにYouTube動画をダイレクトに届けることができます。
CUEではローカルメディアを運営しています。その運用ノウハウをもとに、YouTubeを活用されいている工務店さんには、地元のローカルメディアとの連携をおすすめしております。
ローカルメディアとYouTubeの連携はあまり情報が出ていないですが、Web集客の施策としては有効です。
住宅会社の集客をYouTubeで加速させるためのアクションプラン

ここまで、住宅会社さんがYouTubeを使って集客する理由・2025年最新の工務店集客・YouTube集客を促進する手法について説明してきました。
最後に、まだYouTube運用を始められていない住宅会社さんに向けて、集客をYouTubeで加速させるためのアクションプランを3つ提示します。
YouTubeチャンネル開設初期は外注化
YouTubeは、飛行機と同じように飛び立つまで(チャンネルが軌道に乗るまで)が一番労力がかかり馬力が必要です。
この期間のマネジメントや制作会社の外注先に失敗して方向性がよくわからなくなると、ほぼ確実にYouTube運用が継続しません。
YouTubeが継続しないということは失敗に終わるということです。住宅会社さんの集客のノウハウは世の中にたくさんありますし、Webで検索すればいくらでも出てきます。
しかしながら、一番難しいことはYouTube運用を継続することです。この継続の仕組みを作らない限り、YouTubeでの集客はうまくいきません。
YouTubeチャンネル開設初期は、社内のリソースでやろうとせず、積極的に外注化することをおすすめしています。
YouTubeチャンネルの部分的な内製化
YouTubeチャンネル運用が軌道に乗り始めると、部分的に社内のリソースで内製化を進めても良いタイミングではあります。
内製化を進めても良いとは思うのですが…YouTubeは基本的に第三者視点やマーケティング思考が求められるので、結局はYouTubeマーケティング会社と一緒に運用していくのが一番良いし、コスパも良いのかなとは思います。
住宅業界特化のYouTube支援なら、私たちにお任せください!

2020年から工務店のYouTube支援を実行してきた私たちだからこそ、下記のような悩みにお応えできます。
- YouTube運用の効果的な戦略を立案できない
- YouTubeが集客や成約に結びつかない
- YouTubeを続けることができない
- ルームツアー動画以外の企画ができない
- 動画編集のみを外部委託しているが、その管理に疲弊している
- 自社の意図を理解したYouTube運用代行会社が見つからない
- YouTube以外のInstagramやTikTokなど、Webマーケティングを一括で発注できる外注先が見つからない
ひとつでも当てはまる場合は、どうぞお気軽にご相談ください。