ルームツアー動画編集を外部委託する際に注意すべき5つのポイント
YouTubeを活用している工務店様の中には、「ルームツアー動画をもっと魅力的に仕上げたいが、リソースが限られていて難しい…」とお悩みの方も多いのではないでしょうか。
自社での編集にこだわりたい一方で、時間や人員の制約から動画編集のみを外部に委託することを検討されるケースもあるかと思います。
本記事では、外部委託を行う際のポイントや、編集者選びで注目すべき点について、わかりやすく解説します。
松見達也(株式会社CUE 代表取締役)
1986年生まれ。福岡県出身。福岡大学大学院修了後、株式会社イトーキで6年間勤務。2018年にWebマーケティング事業で起業。ローカルメディアの立ち上げ、海外にてYouTubeチャンネルの立ち上げを経て、企業向けYouTubeマーケティング支援事業を開始。
ルームツアー動画編集を外部委託する際に注意すべき5つのポイント
ルームツアー動画の編集を外部委託するときに注意すべきポイントは以下の5つです。
- 要約ができるか
- コピーライティングができるか
- カットが心地いいか
- 目線を動かす編集ができるか
- サムネのデザインができるか(マーケティング含め)
それぞれ詳しくみていきましょう。
要約ができるか
動画編集を外注する際、最初に注目すべきポイントは「要約能力があるかどうか」です。
単に話している内容をそのままテロップにするだけではなく、話の意図や要点を適切に補足する要約テロップを作成できるかが重要です。台本や素材をしっかり理解し、視聴者にわかりやすいテロップをつけられる編集者かどうかで、仕上がりに大きな差が出ます。
例えば、表現が不自然だったり、漢字とひらがなのバランスが悪かったり、要点がぼやけるほどテロップが長かったりすると、視聴者が内容を理解しづらくなり、動画視聴が疲れやすくなってしまいます。ですから、テロップを作る際の要約力は非常に大切なポイントです。
また、Webライティングの経験がある方は、要約や表現のスキルに長けていることが多く、見やすく、適切なテロップを作成することが期待できます。候補者を選ぶ際には、ブログ運営やWebライターの経験があるかも確認すると良いでしょう。
コピーライティングができるか
動画編集を外注する際の2つ目の注意点は、「コピーライティング能力があるかどうか」を見極めることです。
コピーライティングは高度なスキルであり、これができる編集者はとても貴重です。コピーライティングとは、「視聴者の心理を理解し、言葉を通じて行動を促す技術」を指します。具体的には、視聴者の気持ちに共感し、興味を引きつけ、「ワクワク感」を通して行動を促すような表現が求められます。
この技術を動画編集に取り入れられる編集者であれば、視聴者の体験を大きく向上させることができます。ただし、非常に高度なスキルであるため、この能力を持つ編集者を見つけるのは簡単ではありません。
カットが心地いいか
ルームツアー動画を外部委託する際の3つ目の注意点は、「カットが心地よいかを見極めること」です。
カット作業は動画編集の基本的な部分である一方、編集者のスキルによって仕上がりが大きく変わります。「間が少し間延びしている…」とか、「微妙に息継ぎが挟まっている…」と感じる場合もあるでしょう。
もちろん、動画編集ではデザインの一貫性やテロップの効果的な配置など、チェックすべきポイントが多々ありますが、まずは「動画のカットが心地よく感じられるか」が重要な判断基準です。これが、クオリティを見極めるための第一歩となります。
目線を動かす編集ができるか
ルームツアー動画を外部委託する際の4つ目の注意点は、「視聴者の目線を意識した編集ができるかどうか」を見極めることです。
ルームツアー動画では、目線が下部のテロップだけに集中してしまうのは避けたいポイントです。ルームツアーの本質は、視聴者に家の中を案内し、その空間を感じてもらうことにあります。動画を通して家の魅力をどのように表現し、伝えるかが非常に重要です。
ただし、この工夫は動画編集者にすべて任せるのではなく、撮影者との連携も必要です。撮影と編集の両面から試行錯誤を重ねて、視聴者が家全体を楽しめるような見せ方を追求していくことが求められます。
マーケティング含めサムネのデザインができるか
ルームツアー動画を外注する際の5つ目の注意点は、「マーケティング要素を考慮したサムネイルデザインができるかどうか」を見極めることです。
マーケティングを踏まえたサムネ制作は非常に難易度が高く、このスキルを持つ動画編集者はほとんどいません。なぜなら、たとえ動画編集やサムネイル作成を依頼されても、単にデザインだけではマーケティング的な観点を反映するのは難しいためです。
例えば、「工務店業界で視聴者が惹きつけられるサムネイルとは何か、視聴者が知りたい内容やその工務店の強み、社員の雰囲気、またルームツアー動画で伝えたいメッセージ」などを把握していなければ、成果に繋がるサムネイルを制作することはできません。
そのため、動画編集のみを外部委託する場合には、サムネイルに入れるテキスト、使用する写真素材や構図などを指示することが必要です。デザインに強い編集者であれば、具体的な指示をもとに満足のいくサムネイルを仕上げてくれるはずです。
しかし、マーケティング的な要素についての指示がないまま丸投げしてしまうと、編集者も困ってしまうため注意が必要です。
つまり、YouTube運用や動画編集を外部委託する際の選択肢は以下の3つに絞られます。
- マーケティングから動画制作まですべてを自社で内製化する
- 企画からマーケティング、動画制作までを一貫して任せられるチームを組んでいる外部委託先に依頼する
- マーケティング部分のみを外部委託し、動画編集は別で対応する
ポイントは、動画編集者に対してマーケティング要素まで考えさせることは避けるべき点です。
マーケティング視点は専門性が高く、動画編集の技術だけで補うのは難しいため、役割分担を明確にして依頼することが大切です。
まとめ:動画編集者に丸投げは絶対に駄目
今回は、動画編集を外部委託する際の5つの注意点をまとめました。
- 要約ができるか
- コピーライティングができるか
- カットが心地よいか
- 視線を意識した編集ができるか
- サムネイルのデザイン(マーケティングを含む)ができるか
これら5つの条件をすべて満たす動画編集者を見つけるのは容易ではありません。重要なのは、YouTube運用にはマーケティングを深く考え、分析と改善を繰り返す姿勢が欠かせないということです。
動画編集を単に外注するだけでは、YouTubeチャンネル運用のメリットを十分に引き出すことは難しいため、よく注意してください。
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- YouTubeを続けることができない
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- 動画編集のみを外部委託しているが、その管理に疲弊している
- 自社の意図を理解したYouTube運用代行会社が見つからない
- YouTube以外のInstagramやTikTokなど、Webマーケティングを一括で発注できる外注先が見つからない
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