松見達也
株式会社へいせい様は、福岡・糸島を拠点とする総合建設会社です。創業は1947年と長い歴史を持ち、その時代の「本物を創る」という信念のもと、「土木」「建築」「住宅」 「リフォーム」 「不動産」「ハウスクリーニング」といった幅広い領域へと事業を拡大してきました。
数ある部署のなか、CUEが事業をサポートしているのは「住宅部（へいせいの木の家）」です。
へいせい住宅部では、従来、動画の撮影・編集・管理ともに社内でおこなわれていました。
お一人で動画に関するすべての業務をおこなっており、作業量は膨大、業務時間の大半が動画編集作業で埋まってしまうという状況に陥っていたそうです。
本来の業務に時間が取れない状況だったとお聞きしました。
また、その当時、住宅業界でもYouTubeなどのSNSを使ったマーケティング活動が一般的になりつつありました。
へいせい様は他社に先駆けてSNSを活用していましたが、ユーザーの求める動画のクオリティが急激に上がり、自社で制作する動画のクオリティにも課題を感じるようになったとのことで、CUEにご相談をいただきました。
今回は、YouTubeプロジェクト担当の中島様、泉様、澤岻様に、CUEが制作に携わったことで得られた効果や反響などについて、率直に感想を伺いました。
ご支援内容：YouTubeチャンネル運用支援
ご支援期間：2021年5月〜継続中
YouTube動画制作を依頼するようになったきっかけ
最初に動画の制作を依頼したのはいつですか？
（中島さん）2021年5月です。
依頼したきっかけは？
（中島さん）本社がある糸島に住む、共通の知人の紹介でした。
社内でどんなことを検討し、依頼に至りましたか？
（中島さん）依頼にあたり重んじたのは、費用とコミュニケーションです。こう見えて実は人見知りで……（笑）。
（山田）いつも楽しくお話しさせていただいているので、そうは見えません（笑）
3年間の継続的な依頼の決め手は「相談のしやすさ」
（中島さん）自分の考えがあっても、なかなか人に言えないタイプなんです。継続的にお付き合いするうえで「話しやすさ」や「相談しやすさ」はとても重要だと考えていました。
また、動画制作やSNS運用については独学だったので、専門知識についてわかりやすく説明してくださる相手であればありがたいという思いもありました。
（松見）中島さんとの最初のコンタクトは、オンラインでしたね。糸島に住んでいる共通の知人もいたことから、とてもお話がしやすかったことを覚えています。
事前に、中島さんが出られている動画をYouTubeで拝見していて、お人柄などもわかっている状態でお会いしました。
最初のコンタクトは、とてもスムーズだったかと思っています。
CUEではコミュニケーションの方法も大切にしています。お客さまと商談中や外出が多いご担当者さまも多いので、メールやチャットツールなどのテキストで円滑にコミュニケーションできるようにと心掛けています。
（中島さん）スムーズに連絡が取り合えるので、とても進めやすく助かっています。
動画制作で印象に残っていること・お客様からの反応
制作した中で、もっとも印象的な動画は？
（泉さん）私が出演した動画の中では、こちらの平屋のルームツアー動画が一番印象に残っています。
平屋は人気のコンテンツで他にもいくつか動画をアップしているのですが、この動画は2022年7月にアップして現在（2023年8月時点）までで、約4.2万回も再生されています。
その動画の良かった点・好評だった点は？
（泉さん）人気の「平屋」であることのほか、オーナー様のお仕事が建築関係ということもあり、至るところに趣向が凝らされていて、見どころのはっきりとしたコンテンツになったのだと思います。
（山田）お家のどんなところを、どう解説すれば、視聴者にとって有益で楽しい動画になるか、事前にしっかり打ち合わせをおこない台本をつくりこんでいただいた点も大きいと思います。
お客さまや取引先からの反応はいかがでしたか？
（泉さん）出演を始めてからしばらく経っていましたが、この動画のアップを境に一気に反響を感じるようになりました。
「動画、見てるよ！」とか「YouTubeの人だ！」とお声がけいただけるようになり、YouTubeの影響力を実感しました。
また、お施主様からもご連絡をいただき、「良かったね」と言っていただけたのも嬉しく感じました。
（山田）後日談ですが、泉さん出演のルームツアー動画が公開3ヶ月で20万回再生を突破し、新たな層への認知拡大につながりました。
印象に残っている動画と、その理由は？
（澤岻さん）入社してしばらくした頃、真夏に撮影したルームツアーの動画です。
撮影では1フロアずつ順番に撮影していくのですが、エアコンはついていない状態なので室内はかなり気温が上がっていて……。
噴き出る汗を必死でぬぐいながら撮影したのが忘れられません（笑）。
見晴らし抜群の2階、3階からの眺望がしっかり撮影できるかが勝負だったんですが、天気予報はずっと曇り。
撮影チームみんなも天気を気にし、撮影前まではずっと曇っていましたが、撮影開始と同時に晴れ模様に。
それまでの心配が吹き飛ぶような、印象的な撮影になりました。
（松見）CUEでは機材を小型化したり、事前の打合せを入念におこなうことで、現場での撮影をできるだけ短く、といったようなことは常に考えています。
特に、暑い夏と寒い冬は演者さんに負担がかからないよう工夫しています。ただ、澤岻さんと撮影したあの日は本当に猛暑でしたね（笑）
動画制作ご支援後の社内の変化
CUEに動画制作を依頼しはじめて、ご自身や社内に変化はありましたか？
（中島さん）自身については、動画制作のために使う時間がかなり減ったので、「考える」ことに集中できるようになりました。
また、社内のメンバーについては、以前は出演を断られることもあったのですが、今では前向きに出演してくれる人が増えた実感があります。
（泉さん）私はYouTubeについての知識が身に付きました。動画に出演することが多いので、ルームツアーの動きや話し方も慣れてきたと感じます。
（澤岻さん）動画に出演するようになってから、自社商品についての理解が深まりました。自分が担当した場所以外にも出向くので、いろんな間取りを知ることができてすごく勉強になります。
営業時にはルームツアーで話したことがスラスラと出てくるので、お客さまへのご説明も明快になったと思います。
（松見）YouTubeに出演される方は、みなさんトークがどんどん上手になっていくので、YouTubeを社員教育としてご活用される企業様もあります。
YouTube動画制作に関して、会社または部署として、どのくらい人・時間・予算をかけていますか？
（中島さん）現在は私たち3名がメインで動画制作に携わっています。出演は主に私以外の2人ですが、今後はもっとたくさんの社員に加わってもらいたいと考えています。
動画制作の担当者として、いちばん大変なことは？
（中島さん）SNSで大切なのは、何より更新し続けること！何があっても予定通りにアップし続けるのが肝心ですが、一人で担当していた経験もあるのでその大変さは常に実感しています。
（山田）動画を企画して撮影・編集・投稿、そして結果を分析してまた次の企画をする。
この工程はとても負担がかかる部分なので、プロジェクトの全体管理はしっかり弊社がサポートいたします。
（中島さん）CUEさんには、撮影や編集だけでなく投稿までお願いできるので、管理面での負担が軽くなり、他の業務にあてられる時間が増えました。
また、企画や台本制作も相談しながら一緒に進めてもらえるので、プロの視点からアドバイスをいただけて勉強になっています。
昨年からはショート動画の制作をご提案いただき、長尺の動画以外のコンテンツも充実してきました。おかげさまで、現在は週に1本のペースで更新が続いています。
動画制作を継続してご依頼いただけている理由を教えてください。
（中島さん）クオリティはもちろん、コミュニケーションがしやすい点が大きいですね。
SNSの運用は1年、2年と継続が必要なので、ストレスなくやり取りできるパートナーは必要不可欠だと思います。
CUEのコミュニケーション（チャットや現場対応力）はいかがでしたか。
（中島さん）テキストでコミュニケーションが取りやすく、専門的な知識もかみ砕いて説明してくださるので大変助かっています。
もし、CUEの支援を社内の他の部署や他社に勧めるとしたら、どのような会社にフィットすると思いますか？
（中島さん）自社内なら、リフォーム部や採用担当の部署が思い浮かびました。リフォーム部では「ビフォー／アフター」動画など反応が期待できそうです。
今後、制作したいコンテンツなど相談したいことがあれば何でも教えてください！
（澤岻さん）今はしっかりとした台本がある動画がメインですが、もう少し慣れてきたらガチガチに決め込まない動画も撮ってみたいですね。
ナレーションなしで、ただその空間で思いのままに過ごしたり、言い間違えた部分もあえてそのまま採用したり。「ゆるい」雰囲気でリアルさを出せたらいいな、と。
（泉さん）おもしろそうですね。私たちも少しずつ撮影に慣れてきて、CUEさんの撮影チームとの連携も強くなってきたので、ぜひ新しいことにチャレンジしたいと思います。
（中島さん）私たちの目標はSNSを通して出演者（＝営業担当者）のファンをつくることなので、「ゆるい」動画は人柄が出て良さそうですね。ぜひトライしましょう！
担当者からひと言
（山田）再生回数が伸びた平屋の動画については、「勝ち筋」が見えていたので実はけっこう自信がありました。
公開から1週間も経たないうちに効果が出はじめたので、私たちもうれしく感じていました。
へいせい様の動画は集客を目的として制作していますが、澤岻さんのコメントにもあったように、スタッフの教育ツールとしても活用でき、ひいては成約率のアップも期待できます。
これからも同じペースで更新を続けながら、へいせい様の魅力を引き出せる動画を提案していきたいと思います。
取材にご協力いただきありがとうございました！
（撮影／髙橋快、取材・文／安永真由）
