西鉄車体技術株式会社は、佐賀県鳥栖市や福岡県北九州市に拠点を置く、西日本鉄道株式会社のグループ企業の一社。古くなったディーゼルバスを電気バスに変える「レトロフィット」と呼ばれる改造やバスの車体修理のほか、検診車や消防ポンプ車など特殊な車両の修理や改造、EV化などを主な業務としています。
顧客のニーズに細やかに対応できる高い技術力が評判となり、現在は北海道から沖縄まで日本全国から依頼が届く同社。今回は、パジェロバスEVコンバートのYouTube動画制作の依頼を受け、約1年半にわたり制作に伴走させていただきました。
ご支援内容:YouTube動画制作
ご支援期間:2022年7月〜2024年3月
西鉄車体技術株式会社
(前列左2番目から)
生産部 生産管理課 係長 小林 正樹様
営業部 営業課 係長 米光 高弘様
営業部 設計課 次長 山口 輝実様
生産部 生産管理課 係長 藤丸 和也様
(後列左)営業部 設計課 課長 登本 隆司様
(後列右)営業部 資材·商事課 課長 青柳 浩太郎様
株式会社CUE
(前列右)株式会社CUE代表 松見 達也
(前列左)株式会社CUE 動画クリエイター 髙橋 快
(後列中央)株式会社CUE コンサルタント 山田 五香
西鉄車体技術さんへのインタビューの様子をYouTube動画にまとめました。
動画制作もYouTubeでの情報発信も経験がなく、動画制作会社の検索からスタート
動画の制作を依頼したきっかけは?
コロナ禍の間、トップから動画制作の依頼があり、作業工程の記録の意味も含めて撮影をすることになりました。しかしながら、動画の制作もYouTubeでの情報発信も過去にまったく経験がありませんでしたので、まずは制作会社をWebで検索するところからスタートしました。
「福岡 動画制作」といったキーワードで見つけたのがCUEさんのホームページでした。スタッフの顔が見えるページで、第一印象は「若くて元気がありそうな会社だな」と感じました。さらに、実績を見てみると古賀市や宗像市など自治体とのお仕事も多く、信頼できる会社だな、と。それで、電話で問い合わせてみることにしました。
最初にお電話いただいた時のこと、覚えてますよ!
そうそう、山田さんが出てくださって。「電話口にいるのは、きっとホームページのあの方だな」と思いながら話していました(笑)。パジェロバスをEV化するというコンテンツはすでに社内で決めていたのですが、動画制作は初めてのことだったので「どうすればいいかわからない」ということをそのままご相談しました。
そのときに、山田さんが「おもしろそうですね。やってみましょう!」と背中を押すように声を掛けてくださったので、今こうして動画ができあがったのだと思っています。
自治体との実績が多く問い合わせを決めた
弊社にご依頼いただく前、他社さまと比較検討はされましたか?
検索して何社かホームページや実績を拝見しましたが、会社のアクティブな雰囲気や福岡で堅実に実績を持たれている点など、トータルでいちばん良いと思ったのがCUEさんでした。問い合わせをした時に山田さんが出てくださったのも大きいと思います。
なぜ選んでいただけたのか知ることができ、大変参考になりました。CUEを選んでいただきありがとうございます!
「いっしょにトライした」YouTube動画制作
制作にあたり、チーム編成や役割分担はどのように?
各セクションからメンバーを集め、役割分担は自然と決まっていきました。モーターなどの設計は私の担当。電気系の設計は登本。制作を担当するのはモノづくりが得意な小林で、青柳は資材調達を、米光は営業の担当です。
動画の出演者は、事務所と工場の橋渡し役でもある、生産管理の藤丸が担当。さらに、藤丸と対等にテンポよく話せる若手社員を相手役に選びました。
動画制作はどのように進めていったのでしょうか?
パジェロバスのEV化ということで、まずは全体の工程から4本の動画を作成することが決まりました。その後、打ち合わせやメールでのやりとりを経て、参考動画やキーワードなどを共有し、みなさんで台本を作っていただきました。私たちは、アカウントの管理などのほか、客観性を踏まえてアドバイスに入る役割で、基本的にはみなさんの知見やアイデアが詰まった台本となっています。
また、今回特別だったのは、一部の動画はみなさん自身で撮影していただいたことだと思います。作業工程上、私たちが四六時中ずっと現場に付きっきりにはなれなかったので、機材の使い方や撮影のポイントをサポートしながら、みなさんにも能動的に関わっていただきました。こうした作り方は初めての試みで、まさに「いっしょにトライした」という感じですね。
制作の過程で、特に難しかったところは?
最初はどこからどこまでがカメラに映っているのかわからなかったので、作業中の手元の映し方には苦労しました。
また、安全面への配慮も十分に気を付けたうえで作業するよう心掛けました。撮影することで、日ごろの作業習慣や安全意識をふりかえることになったとも言えます。
YouTube動画制作を始めて、お客さまを意識するようになった
実際に動画撮影・公開を終えて、いかがでしたか?
自分の中で起きた大きな変化としては、動画を見てくださる人のことを考えるようになったことです。視聴者=エンドユーザーでもあり、撮影を通して「お客さま」のことを強く意識するようになりました。
周りの反応が感じられるのもYouTube動画の良いところですよね。
EV化したパジェロバスは、2023年12月に実施された「福岡モビリティショー2023」に出展されていました。
福岡モビリティショーのホームページでパジェロバスを取り上げてもらったところ、県の担当者から「パジェロバスへの問い合わせがすごいことになってます!」と電話をもらって。X(旧Twitter)でも話題になっていたようで、とてもうれしくて手ごたえを感じました。
撮影現場の雰囲気を作ってくれたので最後まで楽しめた
私は動画出演が初めてだったので、正直、最初は緊張でガチガチで……(笑)。髙橋さんや山田さんたちが現場で和ませてくださったので、だんだん慣れていきました。最初はただ演じることに徹していましたが、少しずつ余裕が出てきて、普段の自分を出すことができました。最終的には「私たちの仕事に興味を持ってもらいたい」「動画を楽しんでもらいたい」という思いで撮影を終えました。
動画に出演して話すのって、緊張しますよね。そこでその緊張をほぐすのが私たちの役目です。コミュニケーションを取りながら、楽しく撮影できるよう私たち自身も精一杯現場を楽しんでいます。
実は、このパジェロバスは私が入社して3年目の時に見たことがあったんです。私の父親が、この車が走っていた京築地方出身でもあり、青柳さん、山口さんと地元を視察しに行ったのも良い思い出です。
今回制作をしながら、モノづくりのいろはを教えてもらった先輩のことを思い出しました。その先輩方の想いも受け継ぐこの車を触らせてもらえるなんて、感慨深いですね。
そうだった。現地まで見に行ったね!
動画があると会話のきっかけも作りやすいんですよね。出演者は、営業担当である私ではなく藤丸でやはり良かったと思います。
そうそう。最初は「営業担当が出たほうがいいんじゃない?」と思っていたんですけど、事務所と工場の橋渡し役の藤丸さんが出演してくれて良かったですよね。
社内外で「動画見たよ!」と声をかけてもらうこともあり、うれしいやら恥ずかしいやらです(笑)。
普段の作業がコンテンツになる、PR材料になる
私が今回発見したのは、「普段の作業がコンテンツになる」ということでした。私たち自身は普段どおりでも、見る人にとってはそれが魅力的にもなり得る。私たちの仕事を知ってもらうためのPR材料にもなるんだと実感しました。
あと、以前はYouTubeなんてほとんど見なかったのですが、動画制作をきっかけに、今ではテレビ以上にYouTube動画にはまっています(笑)。
「PR材料になる」というのは、YouTube動画を制作したお客さまからよくいただく声です。例えば、メディアから取材依頼があった場合、記者やディレクターはSNSまで必ずチェックします。自社で撮影していれば素材の貸し出しや提供も行えるので、圧倒的に拡散されやすいと思います。
もうひとつうれしかったのが、家族が動画を見てくれたこと。普段どんな仕事をしているか見てもらったことはなかったので、良い機会になりました。
いいですね! すてきな反響です。
採用でこれほど早く効果が出るとは思ってもいなかった
今回はパジェロバスという特殊な車を扱いましたが、こうして動画で記録しておけば教育用にも使えるので、社員の技術向上や安全意識の向上にもつながると思いました。手順書やマニュアルなど書面での説明だけでは難しい部分も、動画ならきちんと伝えることができます。
さらに、実は先日、「YouTubeを見ました」という新入社員が新たに仲間に加わりました。採用面でこれほど早く効果が出るとは思ってもみませんでしたね。
うれしい効果ですね! 認知拡大や集客のほか、リクルートにも役立つという声はたくさん届いています。今や採用活動には欠かせない重要なツールだと言えます。
次の展開や今後のビジョンは?
YouTube動画を制作していなかったら、どうなっていた?
パジェロバスEVコンバートは完了していたと思いますが、制作過程や作ったことそのものは記憶が薄れ、忘れられていたと思います。
実は私自身、各回少なくとも10回ずつは再生しています。いつでも閲覧できるから、繰り返し見ちゃうんですよね(笑)。
記録に残せたからこそ社内で知見を共有できるし、社外に対してもアピールできた。動画を制作してほんとうに良かったと感じています。
次のプロジェクトの構想はありますか?
みんなでこの話をしていたら、トップから頼まれていたことがあったのを思い出しました。今回のYouTube動画制作でチームの基盤が固まったので、次回のプロジェクトもぜひこのメンバーで動かしていけたらと考えています。
一連の動画制作で、自分たちにとっては当たり前のことでも他者にとっては新鮮で、価値を見いだせるものだとわかりました。そうした視点をもって今一度自分たちの日常を見直してみて、映像として届けていけたらおもしろくなりそうです。
西鉄車体技術株式会社のみなさん、インタビュー取材にご協力いただきありがとうございました。
(撮影/大田聖、取材・文/安永真由)
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