大手ハウスメーカーを退職し、フリーランスの動画編集者として独立。4年間の経験を経て、現在は株式会社CUEのディレクターとして、顧客のYouTubeチャンネルを成長させることに情熱を注ぐ榊原さん。彼は、自分の足で人生を切り開き、固定観念に縛られない生き方を追求してきました。
この記事では、CUEで見つけた自己成長の道を歩む榊原さんのリアルストーリーに迫ります。

- 大学卒業後、大手ハウスメーカーに就職
- 大手ハウスメーカーでは営業や経営関係に携わる
- 副業で始めた動画編集で独立を決意し、フリーランスの動画編集者になる
- 編集ディレクターを経験した後、2024年11月株式会社CUEへ入社
- ディレクターとして顧客のチャンネルを成長させることに奔走中
異動を機に感じた“違和感”から動画編集の道へ

-榊原さんは大学卒業後、どのような仕事をされていたのですか?
榊原 大学の建築学科を卒業後、大手ハウスメーカーに就職しました。営業部門に配属され、住宅の設備説明、モデルルームの案内、商談などを7か月間担当しました。
営業の仕事をもう少し続けたいと思っていましたが、経営企画部への異動があり、株主総会・決算説明会の資料作成、株主総会の議事録作成、自社ホームページの更新など、会社の運営業務に1年半ほど携わりました。
-営業部門から経営企画部への異動は大変な変化だったと思います。経営企画部の業務は動画編集とは全く異なる分野だと思いますが、動画編集との出会いはいつだったのでしょうか?
榊原 コロナのパンデミックの時です。経営企画部に異動して2、3か月後にコロナが流行し、在宅勤務が始まりました。外出もままならない生活が半年間続いた頃に、副業を探し始めたんです。Webライターと動画編集を試してみて、結果的に動画編集の方が楽しくて続けることにしました。
-動画編集は副業のままでも続けられたのに、どうして独立を決意されたのですか?
榊原 楽観的な性格なので、副業を始める前から「動画編集で独立できるのでは」と漠然と考えていたんです(笑)
副業をしていた時期は正社員の月収には達しませんでしたが、予想以上に収入があったので、会社での勤務時間を動画編集に充てればさらに稼げると確信しました。
そして何より、これまで固定観念に縛られて進路を決めてきた自分に気づき、初めて自分の意思で道を選んでみたいと思ったことが、独立を決意した最大の理由でした。
-固定観念で進路を選んできたというのは私も同じなので、榊原さんに共感してしまいました。ちなみに、榊原さんはどういった固定観念があってこれまでの進路を選んでこられたのですか?
榊原 例えば、大学はみんな行くものだと信じて疑わず進学したり、建築学科を卒業したらハウスメーカーに就職するものだと思って就職したりしていました。
住宅に興味があって進学し、就職したこと自体は良かったのですが、就職後のキャリアについては全く考えていなかったんです。就職先がハウスメーカーであっても、経営企画部の仕事に興味を持てない自分がいることに気づいたとき、この状況になったのは、明確な理由を持って進路を選んでこなかったからだと分かりました。
-それで、楽しく続けられていた動画編集の道を選ばれたのですね。どのくらいの期間、動画編集をされてきたのですか?
榊原 動画編集は4年間です。ただ、CUEへ入社する1年ほど前からは編集ディレクターとしても活動し始め、外注先や受注先の開拓もしていました。
その頃、撮影スキルを磨くため、結婚式場での映像撮影も始めました。私の目標は「チャンネル運用を一から十まで全てできるようになること」です。達成するためには撮影スキルが必須だと考え、結婚式場での撮影の仕事を始めることにしました。
営業でコンタクトを取ったはずが、まさかの転職へ

-動画編集だけにとどまらず、チャンネル運用の全てをマスターするという目標に向かって進んでいたのですね。そんな中、どのようにしてCUEと出会ったのですか?
榊原 案件数を増やして収入を上げるため、Webで動画編集の受注先を探していたところ、CUEを見つけました。自分の興味領域である「住宅」と「動画」が重なるCUEの事業内容に強く惹かれたんです。
また、編集だけでなく撮影もできる仕事を探していて、CUEではその両方が実現できそうだったので問い合わせをしました。お返事をいただき、後日お会いすることになりました。驚いたのはそのときです。松見さんから「撮影に同行してみないか?」と誘われたんです。
実際の撮影の進め方や、顧客との打ち合わせの様子を見る機会はこれまでなかったので、同行させていただきました。
-CUEの仕事を見学して、榊原さんはCUEの仕事をどう感じましたか?
榊原 撮影前には、台本の内容を細かく確認し、演者(顧客)とカメラマン(CUE)の認識の違いがないかチェックするだけでなく、声掛けのタイミングやルートの確認まで、しっかりと打ち合わせされていました。
このように綿密な打ち合わせをして動画撮影をしていることを知り、感銘を受けましたね。
というのも、フリーランスで動画編集をしていたとき、撮影と打ち合わせを同時進行でおこなっている素材動画が多かったんです。そのため、ポイントがズレて何度も撮り直しになったり、素材動画が長くなり過ぎたりしていました。使用するカットも増え、ディレクターと編集者の意思疎通も難しくなっていました。
一方、CUEは事前にしっかりと打ち合わせをして撮影に臨むので、必要な素材だけを撮影でき、動画制作がスムーズに進められそうだと感じました。
実際、入社して分かったことですが、CUEは顧客からの修正依頼が極めて少ないんです。これは、顧客と事前に綿密な打ち合わせをして、認識をすり合わせてから撮影に入るからだと思います。
もし、自分がチャンネル運用を一から十まで手がけるビジネスパーソンになるなら、CUEのような仕事の進め方をしていきたいと思っています。
-現場に同行したことで、お手本に出会えたのですね。榊原さんは “自分の道は自分で選びたい” と決意して独立したと思いますが、CUEの正社員で働くことに抵抗はなかったのでしょうか?
榊原 最初は正社員で入社するつもりは全くなく、抵抗がありました。ですが、会社の事業内容や仕事内容を聞き、さらに撮影現場に同行させてもらううちに、CUEの丁寧な事前打ち合わせや顧客と向き合う姿勢に強く共感するようになりました。
フリーランスという環境では体験できないことが、CUEで働くことで一気に体験できると考えたんです。
これまでも結婚式の映像撮影で撮影スキルを磨いてきましたが、結婚式の映像撮影だけでは成長曲線が緩やかでした。
成長を加速させようとすると編集時間を削らざるを得ず、収入が減って目先の不安に襲われます。逆に、スキルアップの時間を確保できないと将来への不安が大きくなる。
この繰り返しで常に不安を抱えていました。つまり、フリーランスでは自己成長と収入のバランスを取るのが非常に難しかったんです。
しかし、CUEなら撮影スキルだけでなく、顧客とのコミュニケーションスキルやマーケティング思考も、収入を得ながら習得できます。そのため、次第にCUEで働きたいと思うようになりました。
自分自身のキャリア形成を考えたとき、CUEで働き、高みを目指すことは必須でした。現場同行を経験した後は、フリーランスから正社員に戻ることへの抵抗はなくなっていましたね。
正社員になることで消えていった“不安”と生まれた“新たな野心”

-「不安を抱えていた」との話がありましたが、入社前と後とで気持ちの変化はありましたか?
榊原 先ほどもお伝えした通り、入社前はスキルアップにかける時間と、収入を確保するための業務時間のバランスを取るのが難しく、どちらに傾いても不安がありました。
スキルアップと収入の両輪がうまく回らず、将来への不安が拭えない。「この先も仕事があるのかな」と考えてしまい、常に案件を探し続けていたんです。
ですが、入社後は、フリーランスのような収入の変動はありません。安定した収入と、着実にスキルアップできる環境があります。そのため、CUEに入社して2か月ほどですが、自分の未来に期待が持てるようになりました。
また、CUEで得られるスキルを身につければ、将来も動画制作業界で活躍していける手応えを感じており、挑戦的なマインドに変化したと実感しています。
-大きな気持ちの変化があったのですね。では、フリーランスから正社員に変わって、生活の変化はありましたか?
榊原 プライベートの時間は減りましたね。ただ、仕事に時間を使うことが苦にならないんです。責任のある仕事を任されることにやりがいを感じているからだと思います。
それから、車での移動が増えて、活動範囲が広がったことが楽しいです!フリーランスのときは自転車で行ける範囲しか動けませんでしたが、今は車で撮影現場まで行けるので、新鮮な気持ちで仕事に向かっています。
-次に、仕事内容について話を聞かせてください。ディレクターは、どのような仕事をするのでしょうか?
榊原 ディレクターは担当顧客のYouTubeチャンネル運用の全責任を担っています。顧客対応、撮影、ディレクション、動画分析、リサーチ、工程管理など、すべてです。もちろん編集作業もおこないます。
例えば、顧客との撮影日程の調整や台本・初校のチェック依頼など、本業を持つ顧客とのスケジュール調整もディレクターの重要な役割です。
企画から制作・運用まで一貫して手がけ、顧客のチャンネルを成長させることこそが、ディレクターの醍醐味だと感じています。
-業務の中で、難しいと感じることがあれば教えてください。
榊原 顧客の価値観を理解し、ニーズを具体的な形にしていくのが最も難しいと感じています。これまで経験したことのない分野なので、顧客の本質的な考えを引き出し、それを実際のコンテンツに落とし込んでいく作業には苦心しています。
このスキルは本を読んで身につけられるものではありません。そのため、CUEでは顧客との会話内容を議事録にまとめ、さらに掘り下げるべき話題や顧客の意図について、コンサルタントから定期的にフィードバックを受けています。
顧客の価値観とニーズを適切に把握して形にできるようになれば、大きな成長を実感できると思うので、日々挑戦を続けています。
また、フリーランスのときは動画編集が中心で、分析やリサーチは表面的なものにとどまっていました。視聴者の反応から次の企画を導き出すことの重要性を実感しているので、今以上の深い分析力とリサーチ力を身につけられるよう努めています。
-自分の中で課題を認識し、対応しているのはすばらしいですね。では逆に、業務の中で楽しかったことや嬉しかったことなどはありますか?
榊原 撮影現場で顧客とコミュニケーションを取りながら、理想の動画を作り上げていくプロセスがとても楽しいです。顧客との関係が深まると仕事がより楽しくなるので、今まさに信頼関係を築けつつある時期がとても充実していますね!
それから、制作した動画へのフィードバックで評価をいただいたときは本当に嬉しかったです。日々の業務を通じて自己成長を実感できているので、CUEへの入社を決めて良かったと感じています。
CUEのディレクター職は理想の自分への第一歩

-入社2か月で責任ある仕事を任され、プレッシャーも大きいと思いますが、榊原さんがこの現状を楽しまれていてうれしいです!最後に、CUEでどのような未来を描きたいですか?また、成し遂げたい個人目標があれば教えてください!
榊原 目標は2つあります。短期目標として、自分が制作したYouTube動画をきっかけにお客様からの問い合わせをいただくことです。「榊原さんが作った動画を見て問い合わせしてくださったそうです」と顧客から言われることが今の私の原動力です。そのため、一つ一つの動画制作に全力で取り組んでいます。
長期目標は、どんな仕事に携わるとしても、相手との関係構築ができ、期待を超えられるビジネスパーソンになることです。
このような目標を持てるようになったのは、フリーランス経験があったからなんですよ。会社員とは異なる働き方を経験し、プチ起業ができたことは大きな転機でした。
そして、CUEに入社したことで“目指すビジネスパーソン像”に向けて不足している部分が明確になり、目標への道筋が見えてきました。
今では何をすべきかが分かり、フリーランスを経てCUEで働けることに感謝しています。これからもCUEで経験を積み、相手の期待を超えられるビジネスパーソンへと成長していきたいです。
榊原さんの挑戦と成長ストーリーは、固定観念に縛られない生き方の大切さを教えてくれました。CUEで見つけた自己成長の道を歩み続ける彼の未来が、ますます輝かしいものになることを期待しています!
本日は貴重なお話をありがとうございました。
榊原さんが出演しているYouTube撮影に密着した動画がありますので、ディレクターを目指されている方はぜひ、ご覧ください!