CUEでは、事業拡大に伴い、動画編集者の採用を積極的に進めています。2024年12月の月度ミーティングでは、当社が理想とする動画編集者像について、社長より具体的な方針が示されました。
本記事では、そのミーティングで語られた生の声をお伝えします。
動画編集者さんの成長とCUEの成長、そして顧客の成長をかなえるため、「動画編集者マニュアル」を一新することとなりました。
このマニュアルは動画編集者さんが受け取るフィードバックにも影響します。また、本音で語られた動画編集マニュアルについての議論を通じて、入社前にCUEの考え方をより深く理解していただければ幸いです。

CUEが求める動画編集者は “向上心のある専業の人”

松見 11月も継続して採用活動をしていますが、未だに動画編集者が足りない状況です。なので、積極的に増やしていきたいと思っています。
前回ミーティングで「どんな編集者と一緒に働きたいか、どんな編集者とはお付き合いできないかを考える」という宿題をもらっていました。
どんな編集者と一緒に働きたいかを言い出したら理想が大きくなるだけなので、どんな編集者とはお付き合いできないかを考えてきました。それがこれです。
- 基本的なビジネススキルがない人
- 清潔感がない
- 思考がネガティブ
- 他人のせいにする
- 期日を守れない
- 主体性がない
- すぐ感情的になる
- 週1本しか対応できない副業者
- フリーランスで動画編集チームを運営している人
- 動画編集が稼げると思って動画編集を始めた人
- 極端に外向的な動画編集者
- 自分のことがまったく理解できていない人
これまでの経験から、上記に当てはまる方に動画編集業務をお願いすることはないと考えました。
「基本的なビジネススキルがない人」について、ある方のポストでうまく説明できそうな資料があったので、これを使いながらCUEが求める編集者像について説明していきます。
人材価値を測る5つの切り口という資料で、厚労省が指定している3つのポータブルスキルというのがあります。
- コンセプチュアルスキル
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複雑な事象を概念化して本質を把握するスキル
- ヒューマンスキル
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交渉や調整の際に、円滑なコミュニケーションをとれる対人スキル
- コンピテンシースキル
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成果を出すための姿勢や変化に対して柔軟に対応できる行動特性
これらを持ち合わせた人がCUEに来てくれるのが理想ですが、先ほども伝えた通り、理想を言い出したらきりがありません。
このポータブルスキルの土台となるのは、ビジネスパーソンとしての基礎知識やスキルといった「基礎スキル」です。
この土台が整っていなければ、上位にあるポータブルスキルは持ち合わせられません。CUEでは基礎スキルが整っている人と一緒に仕事がしたいと考えています。
人間として持つ “強み” を打ち消してしまうくらいの欠落的欠点がある人は、長い目で見て、動画編集者としてやっていくのは難しいでしょうからね。
また、「週1本しか対応できない副業者」や「動画編集が稼げると思って動画編集を始めた人」とお付き合いできない理由は、動画編集という仕事をお金として捉えている人が多いからです。
動画が好きで編集業務をやっているわけではなく、お金が稼げるからという理由が先で動画編集を始めてしまった人たちです。
CUEの動画編集の基準は高く、そもそも動画編集が好きという人でないと業務の継続が難しいと考えています。
それから、「フリーランスで動画編集チームを運営している人」とお付き合いできない大きな理由は、動画編集業務の再委託を禁止しているからです。
CUEから動画編集業務を委託している人からさらに委託している人、という座組で仕事がうまくいくはずがないです。
CUEの顧客は住宅会社や工務店が主であり、編集者も住宅について勉強する必要が出てきます。
顧客の期待を超えるには、ディレクターだけでなく動画編集者も同じベクトルである必要があります。
編集チームに外注してしまうと、CUEと動画編集者との間に第三者が挟まることになり、伝言ゲームになってしまいます。CUEが企画した動画の制作意図が編集者にうまく伝わらず、結果的にCUEと顧客で合意していた動画に仕上がらない可能性が高くなります。
時間のロスになるだけでなく、顧客クレームにつながりかねません。
また、「極端に外向的な動画編集者」は、本来の適性として営業職などの対人コミュニケーションを活かせる職種に向いている可能性が高いため、長期的な視点で見たときに動画編集が最適な職種とは言えません。いつか、動画編集がつらいというフェーズが来ると思うので、そういった方に編集業務を依頼することをやめました。
「自分のことが理解できていない人」も同様ですね。自分の特性を理解していなかったら、動画編集業務が合わなくて途中で辞めるケースが多いです。そういった人を今までにたくさん見てきました。
ということで、自ずと「基礎スキルのある専業動画編集者」に絞られました。次に、現在の採用状況についてディレクターから話してもらいます。
2024年12月時点の採用状況|専業編集者を2名募集します

長本 私は、自チャンネルでADとして関係構築してきた1名を動画編集者で採用しました。
コミュニケーションには問題はありませんが、編集を長年やってきた人ではないので、CUEの動画品質には届きません。なのでフィードバックを通して、この数ヶ月でキャッチアップしてもらおうと思っています。ビジネスパーソンとしてのスキルはあるので今後に期待しています。
松見 この方は副業者で、お金目的で動画編集をしているのか、それとも専業になるつもりで動画編集をやっているのかわからないよね。この方を育てていくかどうかは、これまでの関係値がある長本さんが決めてほしい。
長本 そうですね。わかりました。
山田 CUEの成長と顧客の成長を加速させるのであれば、副業者ではなく、動画編集を生業としている個人のフリーランスを集めたいよね。榊原さんチームの採用状況はどう?
榊原 これまでの仕事で関係構築してきた方を1名採用しました。専業動画編集者ですし、ビジネスパーソンとしてのスキルも問題はありません。
ただ、これまでルームツアー動画の編集はしたことがないので、インサートを入れたり、繋ぎをきれいに入れたりする慣れが必要と感じています。
懸念点は、週3本できるという話でしたが完納までに時間がかかっており、体力的につぶれてしまわないかというところです。
松見 今まで一般的なYouTube動画を編集してきた人たちからすると、CUEの動画1本がこれまでの動画2本分くらいだから、週3本やるのはきついよね。
榊原 そうなんです。なので、もう一人居てくれると動画編集が進むかな?と思っています。
松見 ちなみに、社内で運営している「住宅コンシェルジュ鵜飼チャンネル」に専業動画編集者さんからコンタクトが来ました。
面談して、良さそうな方だったら、テスト編集をお願いしようと思っています。
松見 次に、動画編集者のマニュアルについてだけど、進捗度合いはどんな感じかな?
編集者さんはCUEのマニュアルを活用して、考える力を養って成長してほしい

長本 一緒に働いてくれる動画編集者さんに向けて、CUEの考え方を理解してもらうための「マインドマニュアル」は作成済みです。
このマインドマニュアルは随時更新し続けるものとし、今関わってくださっている2名にはお渡ししました。
動画編集マニュアルはすでにあるのですが、作り替えたいと思っていたところです。
というのも、編集者目線になると、このマニュアルはどのタイミングで、どうやって使えば良いのかわからないと感じたからですね。“使えるマニュアル” を作りたいと思っています。
山田 難しいよね…使えるマニュアルって……。
松見 鈴木さん、マニュアルについての知見はありますか?
鈴木 ライティングマニュアルと動画マニュアルとで違うのは、動画編集の方が気を遣わなければならない点が多いことです。
マニュアルがあったとしても、マニュアルを見なかったり、マニュアルを理解できなかったりする人が出てくると思います。
長本さんがおっしゃるように、ユーザーの立場を考えて作られていないのは間違いないですね。
マニュアルは必要不可欠じゃないですか?だから、作り替えは必要だと思います。他社はどうしているんですか?
松見 他社もCUEと同じですね。会社によっては、マニュアル通りにできない人は契約解除するとも言っていました。悩みは一緒です。
長本 結局は、ディレクターがマニュアルをどう使うかじゃないですか?
編集者さんにマニュアルを渡して目を通してもらうのは当然ですが、それだけでは完璧な制作はできないと思うんです。
ディレクターはマニュアルの内容を把握しているので、つい「こうしてください」と直接指示してしまいがちですけど、そういったフィードバックだけでは根本的な解決にならないと思うんです。
ディレクター自身もマニュアルを使わないといけない。
例えば、フィードバックの際に「マニュアルのここに書いているので、それを読んで対応してください」と伝えて初めて “使えるマニュアル” として機能するんじゃないかと思いました。
山田 それ、できていなかったんだよね。個人にカスタマイズして丁寧にフィードバックして編集者の成長を促してきた感じなんだよね。
だから、同じ内容を何度もいろんな編集者さんに伝えてきたんだよ。正直、時間の浪費だなって感じていた……。
長本 僕もマニュアルの内容が頭に入っているから、つい作業内容だけを伝えてしまう傾向があるんですよね。
松見 動画編集者さんは、フィードバックを作業と捉えてやってしまうから、フィードバック内容が頭に残らないし、成長につながりにくいんだよな。
山田 長本さんの言うフィードバックの仕方は、私が専業の人が良いと言っている理由にも繋がるんだよ。
「マニュアルのここに書いているので読んで対応してください」っていうフィードバックの仕方は、動画編集者さん自身に修正内容を考えさせるじゃない?「今回の動画はどうしたらいいんだろう?」って。
この考えるステップは、副業者やお金目的で動画編集者になった人はやりたくない作業だと思うの。
仮にCUEが副業者やお金目当ての人を採用したとして、その人たちに考えさせるフィードバックをすると、その人たちは嫌だろうし、CUEの考え方ややり方が合わなくなって、お互いに気持ちよく働けないと思う。
でも、スキルアップしたいとか、顧客に喜ばれる動画を作りたいと思う専業動画編集者さんなら、考えないといけないフィードバックは自分のためと思ってくれるだろうから、CUEと相性が良いと思う。
私たちからしても、こういう考えを持つ編集者さんなら、ぜひ自己成長のためにCUEを活用して!って思うしね!
それに、CUEの制作基準までスキル向上してくれたら、CUEの動画編集だけで生計を立てられるようになると思うんだよね。
これって編集者さんにとっても良いことだと思うんだけど、多くの人がこのマインドになれないから途中で諦めちゃうんだよな……。
そもそも、こういうマインドの編集者さんは考えさせられるフィードバックがきても嫌がらないだろうし、むしろ、こんなフィードバックが来るのは、期待されている証拠だと捉えるから、キツさはあるかもしれないけど喜びも感じてもらえると思うんだよね。
結果、こんな視点で働いている動画編集者さんと出会いたいんです!
松見 そういう動画編集者さんに大量発注したいんだよね。
山田 そうそう。そういう編集者さんは単価も高くていいと思っているし、そういう視点で物事を考えられる動画編集者さんじゃないと、私は一緒に働くのがきついかな。
松見 じゃあ、即座にすることは「マニュアルのここに書いているので、読んで対応して」というフィードバックに変更することかな?
長本 そういうフィードバックがかなえられるくらい充実した動画編集マニュアルに作り込まないといけないですね。
鈴木 めっちゃいいです!とてもいいと思います!!
長本 フィードバックするときにマニュアルを見にいく工程が一つ増えるので、目先、ディレクターの作業工数は増えてしまいます。
でも、マニュアルを使う文化が定着すれば時間の浪費は減るし、編集者さんのスキルは向上するのでやった方がいいと思います。
松見 相手に求めるだけじゃなく、自分たちのやり方も変えないといけなかったんだね。では、それぞれ取り掛かりましょう!
以上、CUEが考える動画編集者像でした。CUEでは、向上心を持って動画編集に取り組める専業動画編集者を積極的に募集しています。
動画編集の仕事を通じて、ともに成長していける方からのご応募をお待ちしています!
ご興味をお持ちの方はぜひ、エントリーください!