YouTubeは今や、さまざまな業界でマーケティングの一環として利用されています。

特に工務店のような専門性の高い業界では、YouTubeを効果的に活用することで、大きなビジネスチャンスを掴むことが可能です。

しかし、その運営方法を間違えると、せっかくの機会を逃してしまう恐れがあります。

今回は、2024年現在の工務店のYouTube運営で避けるべきポイントをご紹介します。

どの内容も、知らないと意外とやってしまいがちなので注意してください。

YouTube動画でも解説しています

熱量が高くない人が動画に出演する

まず、YouTube動画において最も重要なのは、出演者の熱量です。

家づくりの知識やノウハウに自信がない担当者を出演させることは避けましょう。なぜなら、そのような動画は視聴者にとって価値が低く、見る側が得られる情報も限られてしまいます。

また、知識が乏しい出演者は説明をうまくおこなえないため、動画編集や撮影に余計な工数がかかり、コストも増大してしまいます。

YouTube動画制作会社の観点から見ても、話が苦手な人の編集作業は非効率です。

スムーズにトークできる人が出演すれば、編集の工数を他の重要な業務、例えばアナリティクスの分析や企画打ち合わせなどに割り当てることができます。

しかし、トークが下手な出演者の場合、そのような業務にリソースを回すことができず、悪循環に陥りがちです。

CUE 工務店YouTube

適切な出演者を選定しましょう

工務店のYouTube運営では、経営者や経営層、トップ営業マンが出演することで、動画の再生数が明らかに伸びます。

これらの人物は会社の顔として信頼性があり、視聴者に強い印象を与えることができます。

広報担当者ではなく、実際に会社を牽引している人物が動画に出演し、集客を背負っていくことが重要です。

また、よくある疑問として、YouTubeには若い女性を起用した方が良いのではないか、というものがあります。

しかし、工務店のYouTube運営やマーケティングの観点から言えば、若い女性よりもむしろ社長や経営陣、トップ営業マンが出演するべきです。

YouTubeの目的は集客と売上の向上であり、そのためには最も営業成績が良い人物や経営者が最適な出演者と言えます。

分析と改善なくただルームツアー動画をアップし続ける

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YouTubeにはYouTubeスタジオという分析画面があるのですが、このツールを活用せず、ただ単に動画をアップロードするだけの運営は避けるべきです。

なぜなら、視聴者の反応を分析し、それに基づいてコンテンツを改善することが、YouTube運営の成功の鍵を握っているからです。

最低限分析すべき項目は、視聴維持率、サムネイルのクリック率、インプレッション数、総再生時間、動画への流入経路です。

これらのデータを基に、動画内容の改善や撮影計画を見直しましょう。

また、事前の準備不足により、内容が不明確な動画を作成することは避けるべきです。

YouTube動画制作会社をやっているのでわかるのですが、動画編集でカバーすることには限界があり、撮影素材の質が最終的な動画の品質を大きく左右します。

特にトークの構成には注意を払い、視聴維持率や視聴者の反応を分析して、積極的に改善していくことが大切です。

YouTube動画を見た後の導線設計がないままYouTube運営をおこなう

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YouTubeを最大限に活用するためには、動画視聴後の導線設計も重要です。

ランディングページへの誘導や資料請求の促進、LINE公式アカウントを通じた情報提供など、視聴者が次に取るべき行動を明確に示すことが必要です。

これがないと、YouTubeをきっかけに問い合わせにつながる確率が大幅に低下します。

ランディングページの整備や資料請求の資料の精度を高めておくことが大切です。LINE公式アカウントも必要に応じて準備しておくと良いです。

訴求していきたい強みが何なのか不明なままYouTubeを始めてしまう

YouTubeチャンネルを開始する前に、自社の訴求したい強みを明確にすることが重要です。

ローコストからハイスペックな注文住宅までをアピールする大きな住宅会社やハウスメーカーでは、最終的に何が強みなのかが不明瞭になりがちで、YouTubeの良さを最大限活かす運営がやりにくいです。

それよりも、特定の設備や技術、デザイン、性能、会社の理念など、明確な強みを持つ工務店の方がYouTubeでの成功が期待できます。

YouTube運営に必要な体制を組まずに始めてしまう

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YouTubeの運用は、InstagramやFacebookなど他のSNSに比べて格段に多くの労力を必要とします。

企画立案、動画撮影、編集、サムネイル制作、投稿作業、アナリティクス分析など、一本の動画を制作するためには、多岐にわたる作業が必要です。

適切なチーム体制を整えずにスタートすると、業務の負担が増大し、挫折のリスクが高まります。

改善策としては、経営陣やマーケティングのトップがYouTube運用の負荷を認識し、専門チームの構築や外部パートナーとの連携を検討することをおすすめします。

YouTubeの目的が曖昧なままYouTubeを始める

YouTubeを始める前には、明確な目的を設定することが不可欠です。

目的が不明確な場合、コンテンツの方向性が定まらず、視聴者を引き付けることが難しくなります。

また、モチベーションの維持や成長戦略の策定、ブランディングの困難など、多くの問題が生じる可能性があるので、目的なくしてYouTubeの成功はありません。

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自社社員による強制的なチャンネル登録

最後に、社員に対してチャンネル登録を強制するのは避けましょう。

これはエンゲージメントの低い視聴者を生み出し、YouTubeチャンネルのパフォーマンスに悪影響を与えます。

動画のターゲットではない視聴者や、単に登録しただけで動画を視聴しない視聴者は、チャンネルの成長にほとんど寄与しません。

まとめ

以上が、2024年の工務店YouTube運営で避けるべき主なポイントです。

これらのポイントを意識し、効果的なYouTube戦略を立てることが、成功への道を開く鍵となります。

YouTubeはただの動画プラットフォームではなく、ビジネスを拡大するための強力なツールです。

YouTubeが伸びない原因はだいたい把握できているので、あとはそれを避ける運営をおこなうことが重要です。

最後まで読んでいただきありがとうございます。