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YouTubeアナリティクスで見るべき5つの指標【工務店・住宅会社・ハウスメーカー向け】

この記事を書いた人

松見 達也

松見 達也

株式会社CUE 代表取締役

2020年から住宅会社・不動産・建築業界のYouTubeマーケティング支援を行っています。ルームツアー動画制作だけでなく、お問い合わせや受注に直結するWeb戦略を考え、お客様と一緒に実行するのが得意。

YouTubeで成果を出すために欠かせないのがYouTubeアナリティクスです。

平均視聴回数や視聴維持率、サムネイルのクリック率といったデータを分析することで、動画のパフォーマンスを改善し、視聴者の関心を引きつけることができます。

本記事では、これまでに100本以上のルームツアー動画を企画・撮影・編集し、アナリティクス分析を行ってきた経験をもとに、工務店の運用担当者が注目すべき「5つの指標」をまとめています。

弊社で制作したルームツアー動画の一例

YouTubeアナリティクスでわかること

YouTubeアナリティクスを使えば、チャンネル全体だけでなく、個々の動画についても詳しく分析できます。

「どんなユーザーが、いつ、どこから(地域やデバイス)、どのくらい視聴しているのか」が分かるので、動画のサムネイルや内容(構成や見せ方)はもちろん、投稿するタイミングの改善にも役立てられます。

ルームツアー動画で重要な5つの指標

ここからは、ルームツアー動画の効果を最大化するために、YouTubeアナリティクスで見るべき5つの指標について解説します。

  1. 総再生時間
  2. 視聴維持率
  3. インプレッションのクリック率
  4. トラフィックソースと関連動画
  5. 視聴者維持に関する重要なシーン

総再生時間

最初の指標は、総再生時間です。

2025年現在のYouTubeでは、総再生時間をどれだけ獲得できるかが大切です。

総再生時間を伸ばすためのポイントは、中身の濃い動画をたくさん制作すること、これにつきます。

つまり動画の尺が長く、より多くの人が動画を最後まで見てくれるような動画を企画する必要があります。

住宅会社の担当者さんと商談していると「動画は10分ぐらいがいいですよね、長い動画はあまり見ませんもんね〜」ということを言われたりします。

中身の薄い長い動画は見る気が起きませんが、家づくり初心者にとって学びがある長い動画は有益で、自然と総再生時間も伸びていきます。

視聴回数やチャンネル登録者数に目がいきがちですが、伸びていて人気のYouTubeチャンネルは、総再生時間が長いという共通点があります。

総再生時間の獲得のために、2025年以降のYouTubeでは、伸びる企画を研究して真面目に動画を制作することが鍵となりそうです。

視聴維持率

2つ目の指標は、「視聴維持率」です。視聴維持率はルームツアー動画に限らずYouTubeを運用する上でとても大切な指標です。

視聴維持率とは、視聴者が動画をどれくらい見続けたかを示します。視聴維持率が低下している箇所は、視聴者が動画から離脱しているポイントです。

離脱のタイミングを把握することで、その原因を考察し、改善点を見つけられます。

ルームツアー動画の場合、15分程度の動画で視聴維持率40%を目標に試行錯誤すると良さそうです。

ただし、動画の長さによって視聴維持率の目安は変わります。そのため、一般的な情報を鵜呑みにせず、自社のアナリティクスデータを基に分析を深めることが重要です。

インプレッションのクリック率

3つ目の指標は、「インプレッションのクリック率」です。インプレッションのクリック率とは、サムネイルのクリック率を指します。

なぜ重要なのかというと、サムネイルがクリックされる動画というのは、視聴者が探している情報に近い動画とYouTubeのアルゴリズムが判断するからです。

YouTubeアルゴリズムから高い評価を受けることで、ブラウジング画面や関連動画に優先的に表示され、視聴回数の増加につながります。

ルームツアーなどの住宅会社様が発信する動画のサムネのクリック率は、6%を目安に試行錯誤すると良いと思います。

トラフィックソースと関連動画

4つ目の指標は、「トラフィックソースと関連動画」です。人気のルームツアー動画になると、トラフィックソースの約9割以上が「ブラウジング」と「関連動画」によるものになります。

つまり、YouTubeで人気動画となるには、この2つの機能に表示されるかどうかが大きな鍵を握ります。逆に言えば、外部からの流入(YouTube以外のプラットフォームからの流入)は必須ではありません。

ブラウジングと関連動画の違い

  • ブラウジング
    •  「視聴と検索履歴」に基づいておすすめ画面に表示されます。
    • 例えるなら、「以前このルームツアー動画を見ていましたよね?こちらの動画もおすすめです」といった形で、視聴者に提案されます。
  • 関連動画
    • 「動画間の移動履歴」が影響しています。
    • 具体的には、「他の人はこちらのルームツアー動画も一緒に見ていますよ!見ていきませんか?」という形で、視聴者の画面に表示される仕組みです。

関連動画については、どのチャンネルのどの動画から流入があるのか、詳細に把握できます。また、関連動画ごとにインプレッションのクリック率や視聴維持率のデータも確認可能です。

松見

関連動画からの流入は、クリック率と視聴維持率の数値が高い傾向にあります。これは、興味を持つ視聴者に的確に動画が届いている証拠です。

視聴者維持に関する重要なシーン

最後の指標は、「視聴者維持に関する重要なシーン」です。

YouTubeアナリティクスでは、視聴維持率を左右する重要なシーンをグラフで確認できます。このグラフでは、視聴維持率が高い「山」と低い「谷」の部分が一目でわかります。

特に谷になっている部分は、視聴者が動画を離脱した原因が隠れている箇所です。次回の動画制作では、この谷の原因を分析し、改善を図ることが大切です。

YouTubeアナリティクスでは他社チャンネルの分析はできません

YouTubeアナリティクスは、自分のチャンネルを詳細に分析するためのツールです。

ただし、他のチャンネルや競合チャンネルを直接分析することはできません。自分のアカウントに紐づいたデータのみが対象となる点に注意が必要です。

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2020年から工務店のYouTube支援を実行してきた私たちだからこそ、下記のような悩みにお応えできます。

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