有限会社IP創研様は、大分県に拠点を置き、新築住宅・リフォーム・住宅店舗設計などを扱う建築会社です。2024年9月から、CUEとともにホームページリニューアル・YouTubeチャンネル運用をスタートしました。
今回は、IP創研代表の吉岩様・川邉様に、CUEが携わったホームページリニューアル・YouTube運用によってどのような効果や反響が生まれたのか、お話を伺いました。
ご支援内容:YouTubeチャンネル運用支援・ホームページリニューアル
ご支援期間:2024年9月〜継続中

目次
紙や紹介頼みの集客から、SNSと連動した集客の仕組みづくりへ
ホームページリニューアル・YouTube動画制作を行う前に抱えていた課題は何でしたか?
IP創研 吉岩社長
もともとは、チラシや雑誌などの紙媒体や、お客様からの紹介による集客が中心でした。ただ、それだと自分たちでタイミングや効果をコントロールするのが難しく、安定した集客につながりにくいという課題があったんです。
そこで、SNSでの発信や広告と連動した集客の仕組みを作るために、ホームページのリニューアルを依頼しました。広告を出したり、SNSで発信した際に、その先でしっかり見てもらえる“受け皿”が必要だと感じていたんです。
以前のホームページは、見た目こそ整っていたものの、内容がほとんどなく、いわば「あるだけのサイト」でした。
今回のリニューアルで、SNSで発信している情報とリンクしながら、より濃い内容をホームページに蓄積できるようになりました。その結果、お客様に伝わりやすくなり、SNSからの流れを含め、集客の動きを自社でコントロールしやすくなったと実感しています。
CUE 松見
確かに、SNSで発信しても、その先に内容の充実したホームページがなければ、十分に伝わりませんよね。
今回のリニューアルでSNS発信とホームページが一体化したことで、IP創研さんの考えや魅力をしっかり届けられる仕組みになったのは、大きな変化ですね。
理想の顧客に、ピンポイントで届く情報発信を目指した

ホームページリニューアルに期待していた効果はどのようなものでしたか?
吉岩社長
私たちの「住まいづくり」は、対象となるお客様が明確です。だからこそ、その方々にピンポイントで響く情報を届けることが一番の目的でした。
幅広く集めるのではなく、「このお客様に確実に届けたい」という発信を目指していました。
リニューアル前のホームページは、誰に向けた内容かが曖昧だったので、IP創研として「私たちのお客様はこういう方です」とはっきりと示せるホームページにしたいと考えていました。
松見
「広く集める」よりも「理想のお客様にしっかり届く」ことを重視されましたよね。
YouTube動画を通じて、理想の顧客層の来場が増加

1年かけてホームページのリニューアルを進める中で、YouTube動画も制作されましたが、その効果はいかがでしたか?
吉岩社長
今では、ご来場いただくお客様は、皆さん動画をご覧になっています。いろんな角度から情報に触れ、事前に理解したうえでお越しいただくので、私たちの「家づくりへの考え方」や「ものづくりへの思い」まで、しっかり汲み取っていただけていると感じます。
その結果、最近の内覧会では成約率が高くなっています。やはり、最初から理解度や関心度の高いお客様に来ていただけているからですね。
以前は「坪いくらですか?」と価格から入る方が多かったのですが、今は「こういう家を建てられますか?」「自分はこうしたい、ああしたい」と具体的な要望を持って来てくださる方が増えました。ここが大きな変化ですね。
松見
来場前からIP創研さんの考え方に共感して来られる方が増えているのは、まさにブランドとしての信頼が育ってきている証拠ですね。
IP創研 川邉さん
私はSNS発信を担当しているんですが、この1年間取り組んできて感じたのは、ホームページを“ベース”にできることで全体の運用がしやすくなった、と感じています。
たとえばInstagramのカバー写真や文言などを考える際も、ホームページの内容をもとに形にしていけるので、自分の中ではとても組み立てやすかったですね。
松見
SNS発信にも一貫性が出て、迷わず取り組める仕組みになったんですね。ホームページを“ベース”に運用できると、発信の方向性がブレず、会社としての軸がより明確になりますよね。
動画で伝えることで、理解の速さと効率性が大きく向上

YouTube動画制作は初めての大きなチャレンジだったと思います。やってみて、いかがでしたか?
吉岩社長
まだ始めたばかりではありますが、データとして蓄積していくには、どこかのタイミングで始めないといけないと思っていました。「いつかやろう」と先延ばしにしていたら、いつまでも変わりませんからね。
紙媒体の資料を寄せ集めてお客様に見ていただくのも限界がありますし、静止画の写真だけよりも、動画で見ていただいた方が、お客様にとっても理解が早く、無駄なく情報を得られると感じています。
今後の課題は、情報をさらに蓄積していくことです。YouTube動画はもちろん、ホームページやInstagramなど、あらゆる情報を継続的に蓄積していくことが大切だと思っています。
松見
動画という新しい表現に踏み出されたことで、情報の伝わり方がぐっと変わりましたね。
Web×YouTube×SNS活用で、想定以上の反響と高い費用対効果

ホームページリニューアルやYouTube動画制作で、予想外だったポジティブな変化はありましたか?
吉岩社長
サイトリニューアル後の約半年間で、ホームページやYouTubeを通じて十数件のお問い合わせをいただいています。成果の出方が想像以上に早かったですね。
「まったく想像していなかった」とまでは言いませんが、思っていた以上にターゲット層にしっかり刺さった実感があります。こちらが作りたいものとお客様のご要望が、早い段階でリンクしていて、「理想のお客様に届いている」と感じました。
一方で、想定よりも早くお客様のリストが増え、社内の体制が追いついておらず、接客まで手が回っていないのが現状です。
松見
それはうれしい悲鳴ですね。
吉岩社長
そうなんです。サイトリニューアルから半年ほどの間で、Instagram広告を含めた運用コストは約40万円程度。その期間で十数件のお問い合わせをいただきました。
従来の紙媒体では、一度の掲載に70万円程度かかっていましたから、コスト面でも大きな違いを感じています。
冊子は残部がある間しか配布できませんし、置き場所にも限りがあります。それに比べて、ホームページやYouTube動画はデータとして蓄積でき、誰でも気軽にアクセスできるのが大きな強みですね。
松見
私たちもいろんな住宅会社さんとお付き合いしていますが、雑誌掲載をやめて、その予算をホームページや動画などのデジタル発信に振り替える企業は確かに増えていますね。
施工事例や技術を発信・蓄積し続ける仕組みづくりへ

ホームページリニューアルやYouTube動画制作で新たな可能性が広がったかと思います。今後挑戦していきたいことはありますか?また、前向きな課題として何がありますか?
吉岩社長
そうですね。これまで取り組んできた動画撮影をより積極的に続けて、蓄積していくことに力を入れたいと思っています。
構造や断熱仕様といった技術的な部分も含め、撮影を重ねて蓄積していきたいですし、以前撮っていただいた動画も、今後は違う角度や時代に合わせてバージョンアップしていきたいですね。常にアップデートしながら改良して、蓄積していく、そんなイメージです。
正直、今のところは「チャンネル登録者数を伸ばすこと」が目的ではありません。それよりも、YouTubeを“施工事例や技術情報を蓄積する場所”として活用していくことを大切にしています。
施工事例や性能のこだわりをストックして、結果的に閲覧数が自然と増えていく。そんな形が理想ですね。
そして、そのYouTubeやホームページにたどり着いてもらう入口として、SNS広告や発信を活用する。見たい人がスムーズに情報へアクセスできるような、見やすい環境を整えることが今のビジョンです。
松見
YouTubeを積極的に活用することで、IP創研さんの家づくりの思想や品質が長く伝わっていくと思います。
情報を継続的に積み重ねていくことで、ブランドとしての信頼性や資産価値もさらに高まっていきそうですね。
“住宅専門”パートナーと共に、伝わる力と業務効率を大幅に改善

ホームページリニューアルやYouTube動画制作を実施していなかったら、今頃、IP創研さんはどうなっていたと思いますか?
吉岩社長
やっていなかったら、今も紙媒体など、蓄積しづらい発信手段に頼り続けていたと思います。その場合、お客様に私たちの考えや家づくりのカラーを理解していただくには、来ていただいてから一から説明しなければならず、手間も時間もかかっていたでしょう。
いずれは取り組まなければならないと分かっていながら、課題を抱えたまま進めていたと思います。効率も悪く、人員的な負担も増えていたはずです。
実際、私がお客様と最初にやり取りをするようにしていますが、動画やホームページで事前に伝えられないと、お互いに時間を無駄にしてしまう場面も多かったと思います。お客様も足を運ばなければならず、双方にとって有益ではない時間が増えていたでしょうね。
松見
お客様にもIP創研さんにも、無駄な時間を減らすことができたということですね。今は事前に動画やホームページで理解して来ていただける分、効率も質も大きく改善につながりますね。
吉岩社長
そうですね。正直、YouTubeをはじめようと思っても、私自身は「動画をどう打ち出せばいいのか」も分からなかったですし、情報を集めて自分で考えて実行する時間もありません。本業ではないので、そこで正解にたどり着ける自信もありませんでした。
そういう意味では、CUEさんにはかなり“丸投げ”に近い形でお願いできて、助かりました。「こういう家をつくったんですが、どう発信したらいいですか?」と気軽に相談できて、的確にアドバイスをいただける。だからこそ、動画撮影にもストレスなく取り組めました。私が自分で台本を作ったり演出を考えたりするのは、到底できなかったと思います。
川邉さん
私たちが一から脚本やシナリオを作ったり、画角を考えたりするのは正直ハードルが高くて。でも、そこをすべてお任せできるのは本当にありがたいなと思っています。
松見
私たちは、住宅業界に特化してYouTubeや動画マーケティングを専門に支援していることが強みなので、その部分を感じていただけたのはとても嬉しいです!
吉岩社長
まさにそこですね。アドバイスがなければ、正直ただ動画を撮影するだけでは難しかったと思います。家づくりと同じで「得意分野が明確であること」が大事だと改めて感じました。
CUEさんが“住宅専門”と打ち出しているからこそ安心して任せられましたし、それがきちんと伝わってきたのが良かったです。
動画は“資産”として積み上がる――行動の早さが成果を変える

最後に、YouTube運用を今後スタートする企業の担当者へ、ひと言メッセージがあればお願いします。
吉岩社長
正直、私自身「YouTubeをこうすればいい」という具体的なノウハウはわかりません。ただ一つ言えるのは、今はお客様がスマホでパッと調べる時代だということです。
そのときに、自社の家づくりや考え方を鮮度高く、わかりやすく伝えようと思ったら、やはり動画に勝るものはありません。
そして「いつかやろう」と思っていると、結局は先延ばしになってしまいます。仕掛けようと思ったときには、すでに遅いかもしれません。
動画は、施工事例や技術を蓄積していける、自分たちにとっての大きな財産になります。だからこそ、思い立ったときにはじめるのが大切だと思います。
松見
“思い立ったときにはじめる”力強いメッセージをありがとうございます!
小さくても一歩を踏み出すことで、見えてくる景色があります。その積み重ねが、次の成果につながっていく――今回のIP創研さんの取り組みがまさにその好例だと思います。
吉岩社長、川邉さん、本日はインタビューにお答えいただきありがとうございました!